世界中のファッショニスタたちが、北欧ファッションに注目しています。
今回はメンズの北欧ファッションに注目し、
その北欧の美的哲学から特徴、そしてオススメのブランドまでご紹介いたします!
【1】日本における北欧ファッション
日本では近年、インテリアを始めとして北欧ブランドの人気が高まっていますね。
ファッションもレディースを中心に、H&Mやマリメッコなどのブランドが北欧ファッションとして広まっていますが
メンズにはまだ浸透しきれていない現状です。
しかし世界では、北欧ファッション=スカンジナビアファッション、スカンジナビアスタイルとして
ファッションの歴史に1ページを築いているほど、ファッショニスタたちが注目しています。
もちろんメンズファッションも、例外ではありません。
パリ・ロンドン・ミラノ・ニューヨーク、ファッションの都として代表される国々とは
異なるスタイルと美学を持つ、北欧ファッション。
その特徴と、ブランドをご紹介します。
【2】北欧ブランドの特徴
1.北欧の美的哲学
もちろん北欧と一言で言っても、複数の国があるので、個々の国によっても特色は異なります。
分かりやすく言えば、東アジアと括られる、日本と韓国と中国、ファッションは異なりますよね。
ですが、スカンジナビアスタイルとしての特徴的なファッション哲学があります。
2.実用性と機能性
3.高品質
1.ミニマリズム
北欧の人々は、シンプルなファッションを好みます。
アイテム自体が過剰な装飾をせずシンプルな他、カラーにもこれは言えることです。
単色のファッションに、レイヤードで別のカラーを使用することで絶妙な複雑さを加えることが得意です。
2.実用性と機能性
北欧では、モダニズムのデザイン指標である、「Form Follows Function(形態は機能に従う)」のもとに生活があります。
寒さの厳しい気候の中で通用する、実用性と機能性が重要です。
また、移動手段として自転車を好む習慣も、実用性と機能性の高さに影響していると考えられます。
3.高品質
北欧の人々は、物を大切にする習慣があります。
祖母や祖父から質の良いものを受け継いで、長きに渡り使用する、あるいはリメイクして使用していることも珍しくありません。
日本では中古品というと印象が悪いことが多いですが、北欧では全く逆の印象で
中古の服は着古したものではなく、時が経つにつれて良くなるもの、という考えが根付いているのです。
そんな物を長く使用する北欧人たちの作るファッションブランドは、世界中でその品質の良さを高く評価されています。
そんな哲学のもとにある、北欧ファッション。
その具体的なファッションの特徴をさらに詳細に見ていきます。
2.北欧ファッションの特徴的スタイル
2.レイヤード
3.ニュートラルカラー
4.ユニセックス
1.ミニマリズム
哲学でも言った通り、シンプルでクラシックなものを好みます。
つまりトレンドよりも、長く使えるデザインであることが好ましいです。
また、長く使えることに加え、シーズンを問わず使用できることも重要視されています。
2.レイヤード
北欧の天候変化にも対応できるよう、レイヤードを好みます。
暑い時には脱ぎ、寒い時には重ねて着る。
一般的な組み合わせは、カーディガンの下のシャツ、トレンチコートの下のセーターなどが多いです。
ブレザーとボタンダウンシャツも北欧の日常に多く見られるスタイルのひとつです。
3.ニュートラルカラー
多くの北欧ブランドのデザイナーは、環境と気象条件からインスピレーションを得て、無彩色のカラーを好みます。
最も多く使用されている色は黒です。
しかしながら、白、グレー、アイボリー、ブラウン、ネイビー、パステルなどの、普遍的な色調も定番です。
北欧の人々は、実用性と機能性の哲学のもと、流行にとらわれないカラーを選択することが多いです。
4.ユニセックス
これは近年の風潮です。
スウェーデンではファッション、性別、権力の相互関係についてメディアで激しい議論がありました。
多くのスウェーデンのファッションブランドは、デザインを通じて性別を表現する新しい方法を模索し
近年はユニセックスなデザインを多く発表しています。
別の記事に特集した、エリオットエミルもデンマーク、コペンハーゲンのブランドです。
ニュートラルカラーやユニセックスなデザインは、まさにこの北欧ファッションの特徴を表していますね。
出典:V-STELLA
エリオットエミルについての詳細はこちらをご覧くださいね。
2020.1.1 投稿【2020年メンズ】これからが熱い!
注目のラグジュアリーストリート系ブランド8つ
あっという間に2020年ですね!
今回は2020年の注目ラグジュエリーストリートブランドを集めました。
王道も外せないですが、これからが注目のブランドで
新しいラグジュアリーストリートを楽しんでみませんか?
特徴は掴めましたでしょうか?
それでは北欧で生まれたブランドをご紹介します!
【3】オススメの北欧メンズブランド5つ
1.Acne Studios アクネ ストゥディオズ
出典:ファッションプレス
北欧ブランドの中でも、日本で最も有名なAcne Studios。
2012年に東京・青山、2013年に大阪の心斎橋に直営店を構え、最近では2019年に名古屋にもオープンしましたね。
アクネ ストゥディオズは1996年にスウェーデンで生まれたブランドです。
北欧ブランドの特徴である、ミニマルさと実用性を持ちながら、アバンギャルドなデザインを展開しています。
2.Norse Projects ノースプロジェクト
2004年に、デンマークのコペンハーゲンでストリートウェアショップとして始まり、
2009年にオリジナルブランドとして設立されました。
シンプルでクラシックなディティールに、最高素材から作られた機能性は
メンズ北欧ブランドとして世界中に注目されています。
コレクションはすべてヨーロッパで高級素材から作られており、アイテムは高品質です。
VansやNew Balanceなどの有名ブランドともコラボしています。
3.NN07
2007年にデンマークのコペンハーゲンで生まれたブランド。
ブランド名の「NN」はNo Nationalityの略で、国籍がないことを意味します。
ブランド創設者の趣味である旅行にインスピレーションを受けているブランドで、
シーズンやトレンドに左右されないデザインを展開しています。
NN07も、スカンジナビアの哲学に沿って、上質な生地を使用しています。
4.Tretorn トレトン
ブランドの設立は1891年のスウェーデンという、老舗ブランド。
当初はラバーゴム製品を販売していましたが、1950年から作られるようになったスニーカーが現在では代表的なアイテムです。
アメリカ元大統領である、ジョン・F・ケネディ氏や
伝説のテニス選手、ビョルン・ボルグ氏などが愛用していたことで、欧米では有名です。
プレッピースタイルを楽しみたいメンズに人気が高く、オススメです。
5.Soulland ソウルランド
2002年、デンマーク生まれのブランドです。
創設者であるサイラス・アドラー氏は2012年にDANSKファッション賞でデザイナーオブザイヤーを受賞し、世界的に有名になりました。
日本でもアーバンリサーチなどのセレクトショップで取り扱われているので、知っている方もいらっしゃるはず。
ハイファッション、クラシックメンズウェア、スケートウェア、そしてストリートウェアの融合がデザインの原点。
ミニマルなストリートスタイルからカジュアルまで、幅広く使えるスタイルです。
6.TRES BIEN トレビアン
2006年にスウェーデンにセレクトショップをオープンし、2014年にオリジナルブランドを公開したブランドです。
セレクトショップ時代はPradaなどのハイブランドから、スポーツブランドのNIKEまで、様々なカテゴリーを集約していました。
そのビジョンを生かし、発表されたオリジナルブランドは
クラシックスタイルとスポーツウェアをミックスさせた、北欧ファッションの新しいデザインです。
スウェーデンの伝説的なスケーター、Pontus Alv氏が運営する「Polar Skate Co.」とのコラボもしており
ストリートスタイルからスポーティー、カジュアルファッションまで楽しめます。
【4】まとめ
メンズの北欧ブランドの特徴とブランド、いかがでしたでしょうか。
日本ではメンズはまだ北欧ファッションとして定着していませんが、
世界中から注目されているスカンジナビアスタイルは、今後人気が加速していくことでしょう。
高品質なブランドが多い分、価格も高めなところが多いですが
良質のものを長く楽しみたい男性には、北欧ブランドがオススメです。
シンプル&スタイリッシュな北欧ファッションを、お楽しみくださいね。
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