メンズに人気のラグジュアリーストリート!
2021年注目のブランドをご紹介します。
【1】根強い人気!ラグジュアリーストリート系
まだまだ根強い人気のあるスタイル、ラグジュアリーストリート。
30代メンズを中心として、既に確固とした地位を確立しています。
今回はラグジュアリーストリートの中でも、2021年の活躍に注目したいブランドを調べてきました。
ご存知のブランドもあり、まだ日本で知られていないブランドもあり!
ラグジュアリーストリートファッションを楽しむ方は、要チェックですよ!
【2】2021年の注目ブランド
1.HERON PRESTON(ヘロンプレストン)
HERON PRESTON(ヘロンプレストン)は、ナイキのグローバルデジタルプロデューサーを務めたヘロン・プレストン氏が、自身の名を冠して2017年に設立したブランド。
2018年SSコレクションで、オフホワイトとのコラボで世界の注目を集めました。
新鋭ブランドながらGAPやカーハートの名だたるブランドからNASAまでコラボしている、大注目ブランドです。
シグネチャーとして使われている、「СТИЛЬ」のキリル文字はどこかで見たことがある方も多いのでは。
ヘロン・プレストン氏の名でもある「ヘロン」が、鳥のサギを意味することから、
オレンジ色をメインカラーに練りこむところが特徴。
デザインは既存のデザイン概念に捕らわれない、前衛的で無機質さを感じるものが多いです。
昨年のコレクションでは、抽象的な独自のグラフィックを展開していましたが、
2021年はかつてのグラフィックを抑え、多めのダークトーンによる“オトナデザイン”に。
ヘロンプレストン2021SS
(画像引用元:VOGUE)
ヘロンプレストン2021FALL
(画像引用元:VOGUE)
FALLはブラックとレッドカラーで鮮やかなカラーで展開を見せたものの、
春夏含めてブランドカラーであるオレンジは差し色での使用に抑え、ラグジュアリーストリート世代の年齢に合わせたデザインに感じられます。
また、100%リサイクルポリエステルを使用したサスティナビリティを意識したウェアや、耐熱性や抗菌等、実用性について追求したウェアも展開しています。
これらは余計なものをそぎ落とし、ブランドとしての原点へ帰ることと
現在のコロナ禍で働く労働者を意識し、ワークウェアについて独自の見解と美学をウェアに落とし込んだ結果です。
ヘロンプレストンは、これらのウェアを基に、今後OSHA(米国労働安全衛生庁により制定された安全性に関する規格)に認定されることを目標としました。
ラグジュアリーストリートの革新的なデザインとして、世界のファッショニスタに支持を得てきたヘロンプレストン。
今後はデザインに加えて、実用性を兼ね備えた新しい世界とウェアを発表してくれることでしょう。
2021年、どんなウェアを展開してくれるのか、要注目のブランドです。
2.424(フォートゥーフォー)
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424(フォートゥーフォー)は、2010年にギレルモ・アンドラーデ氏がロサンゼルスにオープンした「424 ON FAIRFAX」というセレクトショップが発祥。
当初のオリジナルアイテムはアクセサリーのみでしたが、2015年からウェアやシューズも含めたオリジナルブランドとして展開し、
有名ラッパーや俳優の着用によりカリスマ的人気を得ました。
赤地に424のロゴがシンボルとなっており、これは権力の乱用や、警察の残忍な蛮行に対するアンチの意味を込めたもの。
政治や社会問題に対しての反発精神を元にデザインされたウェアです。
赤×黒のカラーリングが多く、退廃感漂うウェアが印象的です。
まだ新鋭ブランドですが、最近はアディダスやリック・オウエンスとコラボし、さらに飛躍しています。
クールなラグジュアリーストリートを決めたい方にオススメのブランドです。
2021年のコレクションはまだ未発表ながら、新鋭ブランドとしてどのようなウェアを展開してくれるのか期待が高まります。
ご紹介したインスタは、2021年に投稿されたもの。
424らしい社会へのアンチテーゼとアングラを感じる、紙幣をモチーフとしています。
今後のラインナップに期待です!
3.Martine Rose(マーティン ローズ)
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Martine Rose(マーティン ローズ)はバレンシアガのメンズ部門コンサルタントとして活躍した、マーティン・ローズによる2007年創設のストリートブランド。
2017年と2018年にメンズウェアのブリティッシュデザイナーオブザイヤーにノミネート、さらにはLVMH賞の最終候補に残るなど、世界的に高い評価を得ています。
メンズウェアブランドとして確固とした地位を持ちますが、ユニセックスなブランドとして、女性にも愛用者が多いブランドです。
マーティン ローズはラグジュアリーストリートブランドとも、そうでないブランドとも言われています。
ウェアのデザインはスケートボードやグラフィックによる“ザ・ストリート”感はなく、
レイブやヒップホップ、ダンスミュージックなど、90年代のロンドン南部カルチャーからインスピレーションを受けたデザインです。
ジャマイカ系イギリス人であるマーティン・ローズによる、ブリティッシュトラッドを崩したデザインが特徴的。
日本でもじわじわと広まりつつあります。
マーティン ローズ2021SS
(画像引用元:VOGUE)
2021年のコレクションは、70年代サンフランシスコのアンダーグラウンド、レイブ、サッカー文化、銀行家、ハイパーマスキュリンを再解釈してデザインされました。
テーラードをカジュアルダウンしたスタイルや、サッカーカルチャーのクラシックなスポーティーを感じられるウェアを展開。
今までよりもミニマルでスタイリッシュなスタイルです。
ラグジュアリーストリート界でも2021年はテーラードスタイルがトレンドなので、マーティンローズで取り入れるのも◎。
2021年、注目したいブランドです。
4.Craig Green(クレイググリーン)
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クレイグ グリーン(CRAIG GREEN)とは、ロンドン発のファッションブランド。
創設者であり、ブランド名となっているクレイグ・グリーンは
あのアレキサンダーマックイーンやステラマッカートニー等、有名デザイナーを排出した世界三大美術学校であるセントラル・セントマーチンズ出身。
自身の名を冠して2012年に創業したブランドで、イギリスのメンズウェア部門の新人賞など、数多くの受賞経験があり
国際的に高い評価を得ているブランドです。
クレイグ グリーンはラグジュアリーストリートブランドとして世に認識されているブランドではありませんが
ラグジュアリーストリートにありがちな、ロゴデザインに飽きてきた…という方にオススメしたいブランドです。
グレイグ グリーンのコレクションはアバンギャルドで芸術的なクローズが有名で、ご紹介した画像は2021SSコレクション。
前衛的なデザインはデイリーユーズが難しいですが、実は普段使いも◎なウェアも展開アリ。
それらが実にラグジュアリーストリート好き向けなんです!
異素材ミックスで作られていたり、ディティールに細かなこだわりを持って作れられたスウェットやフーディー。
歳をとるにつれ、ストリート色を控えめにしたいオトナのメンズにピッタリなウェアです。
ストラップを使用したデザインがブランドのデザイン特徴ともいえるウェアで、シンプルなのに遊び心のあるデザイン。
ラグジュアリーストリート好きの方の心をくすぐります。
ヒップホップの新王者とも呼ばれるラッパー、ケンドリック・ラマーや
Spotify上で最もストリーミングされたラッパー、ドレイクなど、ヒップホップ界の著名人たちも着用しています。
また、ヒップホップ界のみならず、マリリン・マンソンやリアーナなど、着用情報は数多くあります。
クレイグ グリーンをツアーで着用しているケンドリック・ラマー
(画像引用元:HYPEBEAST)
国際的にも高い評価を得ているのに不思議と、日本ではまだまだ認知の浅いブランドです。
今後、ラグジュアリーストリートブランドとして、日本にも波が来るかもしれません。
2021年の動きに注目です!
5.A-COLD-WALL(ア コールド ウォール)
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A-COLD-WALL(ア コールド ウォール)と言えばラグジュアリーストリートを牽引した代表ブランドの一つ。
2015年にイギリスで生まれたブランドで、創業者のサミュエル・ロスは、オフ-ホワイトやルイ・ヴィトンのメンズデザインを手掛けるヴァージル・アブローの元で、2年間アシスタントを務めていたデザイナー 。
ロンドンのポップカルチャーや社会階級への意識を落とし込んだデザインを展開しており、機能性や実用性も重要視しているブランドです。
ラグジュアリーストリートブランドにしてはロゴやグラフィックの強調がなく、スタイリッシュで無機質な印象のあるデザインが特徴的。
2018年にはナイキとコラボしたエアフォースを発売したことで、オシャレに敏感な人はご存知の新鋭ブランドですが
日本ではまだまだ知る人ぞ知る、という立ち位置にあるブランド。
ア コールド ウォールも2021SS、そしてFALLのコレクションも既に発表しており、注目したいブランドです。
ア コールド ウォール2021SS
(画像引用元:VOGUE)
ア コールド ウォール2021FALL
(画像引用元:VOGUE)
近年、メンズトレンドはブレザーやスラックスなどテーラードスタイルがトレンド。
もちろんア コールド ウォールもテーラードスタイルのコレクションを発表していますが、
サファリジャケットやバケットハット、ベストなどを使用した、アウトドア寄りのウェアを多く発表しています。
今までのア コールド ウォールらしさを失わずに、独自のラグジュアリーストリートスタイルを打ち出している2021年。
ストリート感が強すぎず、オトナのメンズスタイルに合わせやすいデザインは、今後日本でも広まっていくでしょう。
6.AWAKE NY(アウェイク ニューヨーク)
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AWAKE NY(アウェイク ニューヨーク)は、STUSSYとNOM DE GUERREでスキルを磨き、SUPREMEの元デザインディレクターを務めたアンジェロ・バクが2012年にスタートしたブランド。
カーハート、ティンバーランド、リーバイス、モンクレール等、数々の有名ブランドとのコラボを発表しています。
90年代東海岸のヒップホップにインスパイアされたストリートウェアと、トラッドなスポーツウェアにインスパイアを得たウェアは
発売するなり瞬く間に売り切れ続出しており、入手困難なブランドとなっています。
ウェアデザインは、ニューヨークを愛するアンジェロ・バクによる、ストリートファッションの歴史と世界を体現するようなデザイン。
クラシックなムードのグラフィックや、パステルカラーの鮮やかなカラーバリエーションが特徴的です。
ラグジュアリーストリートとしてはお値段はお安めですが、入手困難なブランドとあって少々高騰することも。
今季はLA発のストリートブランド、ボーンレイズドとコラボも発表しており、2021年の動きに注目です!
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7.C2H4(シーツーエイチフォー)
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C2H4(シーツーエイチフォー)は、上海出身のイーシン・チェンによる2014年創業のLA発ストリートブランド。
創設者のイーシン・チェン(Yixi Chen)の名前を中国語で「エチレン」と発音することから、エチレンの分子式がブランド名に付けらたC2H4。
これは革新的なウェアデザインによるファッション哲学と実験精神を表現しています。
様々な物質を混合して新しい物質を作り出すような仕事であると、イーシン・チェンは自分とブランドを“化学者”として位置づけしているのです。
C2H4は2018年のKAPPAとのコラボから世界に注目を浴び始め、2019年にはNIKEとのコラボでAir Force 1を発表したことで話題になりました。
カニエ・ウエストのレーベルに所属する若手ラッパー、ビッグ・ショーンの着用もあり、じわじわと知名度を上げてきています。
C2H4はインスピレーションを日常生活や映画から得ています。
特に80年代と90年代に広まったサイバーパンクの映画から多大な影響を受けており、ウェアデザインはストリートとスポーツウェアをベースとした、スタイリッシュで未来的なデザインです。
(画像引用元:C2H4)
創設者のイーシン・チェンは96年生まれたの25歳と、かなりの若手デザイナー。
近年のユースカルチャーを彷彿とさせるグラフィックや、2021年のコレクションでは若さを感じるようなギターや音符をモチーフにした、かわいさもあるウェアデザインが見られます。
現在日本でも知名度が低いですが、今後注目の新鋭ブランドです。
2021年の新デザインとさらなる活躍が期待されます。
8.11 BY BORIS BIDJAN SABERI(イレブン バイ ボリス ビジャン サベリ)
(画像引用元:11 BY BORIS BIDJAN SABERI)
11 BY BORIS BIDJAN SABERI(イレブン バイ ボリス ビジャン サベリ)は、創設者自身の名を冠したBORIS BIDJAN SABERI(ボリス ビジャン サベリ)のセカンドラインとして、2013年に生まれたブランド。
創設者であるボリス ビジャン サベリは、ストリートファッションの代表的なメディア、HYPEBEASTの恒例企画“HB100”という、年に一度のキーパーソン選出もされました。
テーラードに近いスタイルであるファーストラインを引継ぎつつ、ストリートを取り入れたセカンドラインがイレブンです。
ブランド名の「11」は数秘術への関心と、自身の誕生日に由来します。
ウェアはモノトーンをメインとした都会的なミニマルさと、スポーティーさも感じられるミリタリーテイストを独自のタッチで表現するデザインが特徴的。
ドイツ人の母とペルシャ人の父を持ち、西洋と中東のスタイルも彼の中で融合し、美学に多大な影響を与えています。
(画像引用元:11 BY BORIS BIDJAN SABERI)
ボリス ビジャン サベリは、バルセロナでファッションを学ぶ学生時代に革をメインとしたアクセサリーブランドを立ち上げた経歴もあり、ウェアのみならず帽子などのアクセサリーにも力を入れています。
2018年にはサロモンとコラボしたスニーカーを発表し、活躍はウェアのみに留まりません。
妥協のないカッティングと、アウトドア的な機能性を持つイレブン。
日本ではセレクトショップに取扱いがありますが、まだ知名度は低い現状です。
ラグジュアリーストリートの中でも、ミニマルさ、オトコらしいデザインを求める方にオススメ。
2021年の活躍に期待が高まります。
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9.ENFANTS RICHES DÉPRIMÉS(アンファン リッシュ デプリメ)
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ENFANTS RICHES DÉPRIMÉS(アンファン リッシュ デプリメ)は2012年に創業したLA発のユニセックスなラグジュアリーストリートブランド。
ブランド名はフランス語の「Depressed Rich Kids.」(消沈した金持ちの子供たち)が由来。
70年代のパンクカルチャーと日本の80年代アバンギャルドの歴史に影響を受けており、
デザインはアンダーグラウンドで、性と麻薬をオマージュした世界。
どこか陰気で、しかし挑発的なウェアは創業以来数々のファッショニスタの支持を得ています。
カニエ・ウエスト、ビヨンセ、Gドラゴン、ジャスティン・ビーバー、トラヴィス・スコットなど、愛用する著名人の名を挙げるのが大変なほどです。
セクシーかつハイエンドなアンファン リッシュ デプリメは、“ザ・パンク”と言えるデザインの他
LA発ブランドらしい、チェッカーフラッグを取り入れたストリート感あるデザインも展開しています。
パンクとストリートを融合した、新しいラグジュアリーストリートとして今後に期待したいブランドです。
現在、世界中の35の小売店で販売、アジアでも日本と韓国を中心に約10店舗で販売されています。
しかし創設者であるヘンリー・レヴィは自身のブランドのことを「エリート主義、ニヒリストのクチュール」と表現しており
一貫して高価格・少量生産の手法を取っているため、入手が困難なブランドです。
VANSとのコラボスニーカーは、生産数300足の生産と、かなり限定的。
爆発的に販売されることはないと思われますが、今後もファッション史に名を刻むブランドとして注目度大です。
【3】まとめ
2021年注目のラグジュアリーストリートブランド、いかがでしたでしょうか?
コロナ禍により、ファッション業界自体が様々な苦境に立たされている世の中ですが
ラグジュアリーストリートをより楽しんで頂けると幸いです。
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